4日目。朝街角のパン屋で買って歩きながら食べたバゲッドのサンドイッチのおいしいのなんの。徒歩でロダン美術館へ。霧雨の中、彫刻が並ぶ庭を歩くのは気分よかった。地下鉄でオルセー美術館へ。こう毎日見てると、少なくとも印象派には食傷してしまう。でもゴッホは何度見てもすごい。ゴーギャンは前から好きなので会えただけで嬉しい。
ランチは広東飲茶の"La Maison de The TCH'A"。香港でも見たことない伝統的な作法(なのかな?)でプアール茶を入れてくれた。この店で日本人に声をかけられた。
飲茶の店で声をかけてきたのは、レストラン「ステラ・マリス」のマダム。日本人どうしのご夫婦でパリでフランス料理の店をやっているので、ぜひ食べに来てくれと言われたが、残念ながら訪れるチャンスがなかった。(後日談:旅行から帰って1年以上も経った後、テレビのドキュメンタリーで、このご夫婦がミシュランの星を目標に頑張る様子が、紹介されていた。もしまた機会があれば、食べに行きたいものだ。)
午後、市立近代美術館。ポンピドン(国立近代美術館)が改装中で、こちらに作品が流れてきていた。ミロ、カンディンスキー、クレー・・・ぼくはこのあたりの抽象絵画系が一番好きかもしれない。
ディナーはホテル近くの"Le Bistrot d'Henri"。エンドウ豆のサラダ、鳥の肝臓のテリーヌ、鶏のクリーム煮、鴨のコンフィ。どれもおいしい家庭料理だ。ワインはリストなどなく、「赤か白か?」→「赤」→「ボルドーブルゴーニュか?」→「ボルドー」というやり取りで注文が終わる。人気の居酒屋らしく立錐の余地無しで活気に溢れていた。値段も安いし、もし自分がパリの住人だったらぜひ通いたい店だ。