午前中はビーチで足こぎボートで遊ぶ。ランチは渡し舟に乗って、海沿いのトラットリアIl Barcaioloへ。フィガロに載ったせいか日本人も来ている。シチリアの前菜、豆と野菜のサラダ、生ウニのスパゲティ(絶品!ウニ好きの日本人にはたまらない)、ムール貝とアサリのスパゲティ、地元産の白ワイン(アルコール度高し)。オープンエアの店で陽光にきらめく海の眺めと匂いを楽しみながら、フレンドリーなサービスを受けながら、新鮮な素材をシンプルに調理した料理を味わう。この旅行で初めて、全く文句のつけようのない幸福な食事であった。
幸せな気分で昼寝してから今度はディナー。崖の上の街にある高級店La Gioraへ。白身魚カルパッチョ、ナスのラビオリ、シーバスのアクア・パッツァ、白身魚のグリルマルティニソース、スプマンテシャルドネの重めの白ワイン。氷の上に並んだ素材の中からサービスの人の説明を聞きながら選んだら白身の魚尽くしになってしまったが、調理方法や味がバラエティに富んでいて、とても美味しかった。家族連れもカップル客も女性は皆肩を出したドレッシーな服で着飾っていて、ピアノの生演奏もあって(僕らのために「さくら」を弾いてくれた)、ちょっと振り向いただけでサービス係は飛んで来るし、看板に偽りのない高級店だ。この日はランチもディナーもそれぞれに大満足であった。