110 Waverly Pl (bet Macdougal St & 6th Ave), New York
212-777-0303
Babboと言えば「NYのイタリアンで一番」と評判で、本屋へ行けばシェフMario Bataliがにっこり微笑んでポーズを取っている全身写真が表紙のレシピ本が平積みになっている。そのBabboへいよいよ行くのだ!と決意してほぼ1カ月前に予約を取った。実はここのデフュージョンのLupaには前に行ったことがあり、それほど感心しなかった。それでも本家に対する期待は日に日に高まっていたのだった。
だが、しかし、うーむ。なんか甘味と酸味ばかりがとんがった感じで、Jean Georgesを思い出したと言ったら頷いてくれる人はいないだろうか。例えばパスタ。3人だったので面白がって「羊の脳味噌のラビオリゆず風味」と「ダックリバーのラビオリマルサラソース」を取って食べ比べてみたが、どちらもちょっと奇を衒い過ぎのような気がした。素材自体は東京でも食べたことがあるし抵抗はないが、調理で冒険しすぎと言うか、お化粧しすぎと言うか。こういう「他では味わえない料理」を楽しみたい人にはいいかもしれないが、どちらかと言うと舌が保守的な僕とはあまり相性がよくないみたいだ。NYには他にもっと美味しいイタリアンがあるのになぜBabboだけがもてはやされるのか、と思う。(「料理の鉄人」みたいなもの?でも恵比寿のイタリアンの鉄人神戸さんの店マッサの料理は僕にも美味しく感じられるのだが)。