Calle del Scaleter 2202/A, San Polo
041-72-1308
もう最終日。今日は夕方の飛行機に乗らなければならないのだが、どうしても行っておきたい店が残っていた。ベニス唯一のミシュランの星のレストラン、ダ・フィオーレ。旅行前に電話予約を試みたが、この日のランチしか空きがなかったのだ。
ホテルをチェックアウトして大荷物を抱えて水上タクシーでレストランを目指す。途中で「ここまでしか入れない」と言われ、スーツケースを引きずって石の道を歩いて何とか辿り着いた。店内は意外に狭い。ウナギの寝床のような間取で、一番奥にあるベランダにひとつだけテーブルが置かれている(ここは常連ぽい老夫婦が陣取っていた)。
さて、まずお通しで「ズッキーニの花のフライ、アングエという小魚のフリット、ポレンタ」が出てきて、プロセッコを飲みながらこれを味わう。その後、「白身魚のソアールとポレンタ」「蜘蛛蟹のサラダ」「鰯のビゴラ(ベニス産の全粒粉パスタ)」「ウナギのグリル、トマトとズッキーニとポレンタ添え」。ワインはトカイ(白)をいただいた。さすがに文句なく美味しい。
短期間の滞在だったが、ランチ3回、ディナー3回、ベニスの魚貝料理と地元ベネト州のワインを満喫した。アドリア海の魚貝は、地中海の魚貝に負けず劣らず海の宝石のような素晴らしさで、僕は必ずもう一度ベニスを訪れることを心に誓った。