港区港南2−16−3品川三菱ビル1F
03-6718-2822
広尾のアロマ・フレスカはその昔大人気で、予約も取れなかった。品川駅港南口にできたアロマ・クラシコはそうでもないらしいので、急に気が向いて行ってみた。前日で予約が取れたし、満員でもなかった。
白エビと赤ナスのタルタルキャビア添え、白魚と山菜(ふきのとう、たらの芽)のフリット、アサリと菜の花のトロフィエ(ショートパスタ)、処女牛のビステッカ(炭火焼)。ここのメイン料理は煮込料理ひとつを除いて炭火焼ばかりで、中でもこのビステッカが原田シェフのスペシャリテのようだ。トスカーナのTボーンステーキとは似ても似つかない、とてもオリジナルで繊細な焼き方だ。極弱火でゆっくりゆっくり焼くらしい。350gもあるのに、日本人のお腹にすっと入る料理になっている。素晴らしい。
ワインはバローロを作っているピエモンテのCeretto社のMonsordo。カベルネソービニオン、メルロにネビオーロやカベルネピノ・ネロが使われている。とてもコストパフォーマンスの高いワインだと思う。自宅でも買って飲むことにしよう。
アロマ・クラシコは料理もおいしいし、サービスもいい。ワインに詳しい人が相談に乗ってくれる。窓からの無機的な景色もまあ悪くない。問題はトイレが店の中になくて、店の外の共同トイレに行くと他の店で飲んでいる客と一緒になること。それから、店を出てからタクシーを拾える場所まで遠いこと。やっぱり1人1万円以上払うんだから、居酒屋のような環境はちょっと困る。