明石市中崎2-4-1アーバンライフ2F
078-912-9400
最終日のランチは大評判のイタリアン「チーロ」。ナポリで修行した料理人夫妻がやっていて、明石の港を眺めながら本格ナポリ料理が食べられるという。神戸に来るなら絶対にここははずせないと思っていた。ぼく的には今回の旅行のメインイベントである。1週間前の朝9時半からしか予約を取らないと言うので、言われたとおり1週間前の朝9時半に電話して何とかテーブルを押さえた。
明石駅から歩いて錦江橋を渡り、港の先っちょのマンションの2階にあるお店にたどり着く。20人も入れば一杯になりそうな小さな店だが、本場のピザ窯が置いてあり、各種前菜が所狭しと並べられ、メニューには「本日のお魚料理」が前菜からプリモ、セコンドまで10種類くらいある(もちろんレギュラーメニューもたくさんある)。サービスもフレンドリーで親切でとても感じがいい。明石の海が眼前に大きく広がり、タコフェリー(笑)が行き来する。天気もよかったし、ランチには最高の条件が揃った。
まずスプマンテをグラスでもらって、すぐに飲んじゃってカンパーニュ州産の白、Fiano di Avellino Bechar 2003をボトルで頼む。前菜は「カツオとツバスのマリネ」ツバスとはハマチになる前の名前。ちなみに、ツバス→ハマチ→メジロ→ブリと成長する。「タコとリコッタチーズのベスビオ」ベスビオとはパスタの名称。イイダコみたいな形をしている。初めて出会った。ところでここんちのタコはなぜこれほど柔らかいのか?サービスの人に聞いたら「内緒です」だって。「ピッツァ・マリゲリータ」ピッツァの評判が高いようだが、ピッツァの出来自体は東京にも比肩する店が何軒もあるレベルと思う。ここで白ワインがなくなったので赤をグラスでもらう。最後に「アマダイの窯焼」(ピザ窯でグリルしたもの)。魚は何が出てくるかわからないと言われていたが、まさかアマダイを食べられるとは!!焦げ目もついてて香ばしくて甘くて最高のグリルだ。デザートはもう入らないのでレモンチェッロで仕上げ。これで1万2千円。
とにかくすごい店だ。神戸の人が羨ましい。いや東京からでも行けるぞ。ローマから飛行機を乗り継いで南イタリアに行くことを思えば、明石なんてすぐそこじゃないか。もしかすると北野や芦屋の高級イタリアンに鞍替えしてしまうかもしれないし、ご夫妻がこの店を切り盛りしている今のうちに、ぜひもう一度行きたい。