Via Isola delle Stinche 11-13/r, Firenze
055-289020
2日目はCitisightseeing Firenzeという乗り降り自由の観光バスを使い、いわゆる名所旧跡を見物する。イタリアに来るたび思うことだが、街中に装飾過剰な建物と思わせぶりな彫刻が溢れかえっていて、質実剛健なニューヨークの風景とは全然違う。
さて今日のテーマは、トスカーナ名物ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナへの挑戦である。ミシュランでスプーン1のレストラン、カフェ・イタリアーノを予約した。カウンターの後ろに天井までお酒がぎっしり置いてあって、元はカフェだったような内装だが、メニューにはトスカーナの郷土料理が並び、テーブルにはクロスがかかり、蝶ネクタイの年配の男性がサービするちゃんとしたレストランである。
ワインはVino Noble di MontepulcianoのBraccesca(2003年)を頼む。パンとトマトのスープをつまみながら肉の焼きあがりを待つ。そしてやってきたのは約1kgの巨大なキアーナ牛のTボーンステーキ(50ユーロ)。厚みは3.5cmほどはあろうか。Sと2人でこれを一気に食い尽くした。ものすごく旨い。圧倒的に旨い。食べきれないのではないかと心配していたのだが、まったく杞憂であった。大満足。
酒屋によって、昨日感動したスーパートスカーナTignanellaを探したら2004年ものが59ユーロで出ていたので、6本買って、他のトスカンワインと混ぜて1ダースにして日本の自宅に送る。
さすがに夜になっても食欲は戻ってこない。9時半くらいになって外に出て、ホテル近くのBuca Poldoというカジュアルな店で軽いディナー。広尾のビスボッチャにいたというおじさんが日本語でかまってくれる。パンツァネッラ、ミネストローネ、ガンベリとズッキーニのフィジッリ、ポルチーニのタリアテッレ。グラスワイン。この店はパスタが決定的においしくなくてがっかりだった。いかに腹一杯でも安易な選択は厳に慎みたいものだ。