Mirage
Via Zanardelli 12/14, Viareggio
0584-32222
Il Porto
Via Coppino 118, Viareggio
0584-383878
5日目は電車で1時間南に下り、海辺の街チェチナCecinaにあるScacciapensieri(★)で海を眺めながらランチを楽しむというゴージャスな企画を立てていた。しかし、ちょっとしたアクシデントがあって予定の電車に乗り遅れた。田舎の路線なので次の電車だとCecinaに着くのが2時間遅れる。タクシーで行くとレストランに払う値段より高くなってしまう。というわけで断念。食い散らかしに関しては綿密に計画して着実に実行するのが身上なのに、不覚としか言いようがない。
ヴィアレッジオにもよいレストランは多い筈だと気を取り直す。ミラージュ(ミシュランでスプーン2)でランチ。意外に空いていて、客は老人ばかり。サービスの男性も60歳はとうに越えていると思われる。
前菜はアンティパスト・ディ・カーサ(巨大な茹でたタコの足、極小イカと麦?のソテー、小エビと玉葱のソテー、イワシのマリネ、貝類のカルパッチョ)。プリモはムール貝とアサリのスパゲティ。セコンドは魚介のフリット盛り合わせ。これまでもシチリアやイスキアなどで食べてきた素朴なイタリアン・シーフード料理(ただスパゲティが塩辛すぎた)。地元産のシャルドネ(Fattoria Collefiorito 2006)をごくごく飲む。食事が終わると、有無を言わさず巨大なタルトとリキュールがどんと置かれる。僕が「これグラッパかな?」かなんか独り言を言うと、おじさんがグラッパのボトルを10本くらいどどっと出してくる。高級店とはまた違う大味でフレンドリーなサービスが心地よかった。
ディナーは港のそばのイル・ポルト(ここもスプーン2)。2階建ての広い店がほぼ満員になるほど繁盛している。予約のない客は次々に断られている。忙しい割に人が足りておらず、スタフ数名が走り回ってサービスしている。昨夜のロマーノと言い、8月の海辺のリゾートは仕方ないのかもしれないが、稼ぎ時なのだし臨時雇いでスタッフを増やしてはどうか。夏休みだし学生を使うとか。
前菜はアンティパスト・ディ・カーサ(極小エビのフリット、タコ、魚のすり身のフリット白身魚のカレー、ガンベリのすり身のフリット、小イカの頭にゲソを詰めたものラグー添え)。プリモを2皿(リガトーニトマトソース魚介ソース、スパゲティ・ボンゴレ)。お腹がすいていないのでメインはなし。ワインはCharmantという名のスプマンテにする。前菜もパスタも昼の店より味がよい。ずいぶん待たされた点を除いて満足。
11時を過ぎて店を出て、ホテルまで2km近い道のりをブラブラ歩いて帰る。海辺のプロムナードにはショップやカフェが並び、所々でバンドが演奏し、数え切れないバカンス客で溢れかえっている。この人たちはいったい何時まで遊んでいるのだろうか?