北海道斜里郡斜里町ウトロ温泉
0152-24-2021
知床3日目。早朝温泉。朝食は昨日大勝負のあった「かざ華」で正しい日本の温泉旅館の朝食をいただく。ジョギングして(すぐ近くでエゾジカが6頭も群れているのに遭遇した。別に珍しくはないらしいが)温泉に浸かってから、知床プリンスをチェックアウト。高台の温泉旅館街から降りて、港近く(S曰く「イタリアのひなびた港町のチェントロ」)に建つ知床グランドに引越し。午前中なのに大急ぎで部屋を掃除してチェックインさせてくれる。いくら食べても温泉ばかり入っているとすぐ腹が減る。早速ホテル近くのレストランを物色。おいしそうな店はどこも行列ができている。特に「道の駅」のそばはドライブ客でいっぱいだ。やっと見つけた「いしもと」という定食屋でランチ。Sは野菜炒め定食(メニューになかったが無理やり頼んだ)、僕は醤油ラーメン・野菜サラダ・冷奴・枝豆。
午後も温泉。お風呂はプリンスのほうが広くてジャグジもあってちょっといいかも。グランドホテルも食事施設が松竹梅とあって、今夜のディナーは「竹」の「四方(よも)の海」。最近東京の居酒屋に多い半個室形式で、新しくて清潔感もあり、環境的にはプリンスの「竹」よりいい。食事は、先付(カニミソ豆腐、タコ、カズノコ)、御造り(ホタテ、ツブ貝、甘エビ、カンパチ)、サメガレイの煮物、北こぶし名物知床昆布蒸し(タラバ、シマエビ、ホッキ貝、ツブ貝、ジャガイモ、トウモロコシ、アスパラガス)、男爵芋の冷たいポタージュ、水ダコの石焼、サーモンのカルパッチョ、オショロコマ(川魚)ご飯、タコつみれの吸い物、香の物、水菓子。お酒はまたも「流氷囲い」。昨日のスペクタクルでラグジュアリーなディナーの後だからか、ちょっと物足りない内容だった。「昆布蒸し」とか「石焼」とか生の食材をテーブルで加熱するアイディア料理ばっかしで、それも量的にしょぼくて、なーんか迫力に欠けるなあという感じ。
食後再びオノヤマさんの案内でナイトツアーへ。街灯のない道を奥へ奥へと車を進める。エゾジカやキタキツネを見つけると徐行しながら懐中電灯を当てて観察する。広い草原のような場所で車を止めて星空を眺める。「月が小さくて雲が少なければもっと星がよく見えるのですが」とオノヤマさんは恐縮するが、東京モンの我々には充分すぎるほどの夜空だ。流星群が来ているので流れ星を見ようというのがこのツアーの目玉なのだがなかなか見えない。粘っているとようやく1つ見えた。大きかった。けっこう感動した。そういえば流れ星を見たら願い事をするんだったな。そんな青春なことを思い出せてくれるなんて、知床へ来てよかった。