港区西麻布2-24-9
03-3486-6310
Sのグルメの友人が「きちんとパスタを手作りするのが偉い」とお勧めのイタリアン。西麻布の裏通りにひっそりと佇む一軒家レストラン。オープンキッチンに男性2人、フロアに女性1人で、テーブル7つ(テラス席含)のお店を切り盛りしている。
前菜の1皿目は「タラバ蟹と根菜のサラダ仕立て」。小樽産のタラバ蟹、紅芯大根、里芋、ぬかご、黄色い人参、ルコラ、菜の花を盛り付け、卵黄のドレッシングで和えたもの。前菜2皿目は「ヒラメの香草蒸し」。カリフラワーのクレーマの上にヒラメが乗せられ、赤芥子菜とマスタードリーフが添えられる。パスタ1皿目は「ブリのビゴリ、トマトソース」。ビゴリというのは三輪車のような大きさの特殊なパスタマシンで作るパスタで、この店ではそのマシンを見せて説明してくれる。もちもちしていてとても美味しいパスタ。2皿目は「仔猪のラグーのキタッラ」。キタッラはご存知ギターの弦のようなもので作るパスタ。数種類のキャベツが乗っかって、思ったよりあっさりした味。ここで「もしまだおなかに入るようでしたら、パスタをもうひとつそうですか?」とのお申し出。もちろんいただく。これが「サツマイモのニョッキ、ブルーチーズソース」。メインは「エゾジカのロースト、トリュフ風味の赤ワインソース」。鹿肉の下にポルチーニとジャガイモのピューレが敷いてある。付け合せの野菜はビエトラ(ほうれん草より苦味が強い青菜)とカブ。ワインはトスカーナの"Fattoria dell'Agenda"の2004年をいただいた。カベルネ・ソービニオンが使われていて僕好みの味だ。
前菜からメインまで、ひとつひとつの食材の個性がはっきり立ちつつ、美しいハーモニーも感じさせる料理が続いた。特にパスタは聞いていた通り上出来だった。