港区東麻布3-7-5
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六本木中国飯店の姉妹店、小泉さんが来るだのプリンセスマサコがお気に入りだの言われて高級感あふれる麻布十番の富麗華。前回はSと1階ダイニングでランチだったが、今日は6人(男5女1)で3階の個室でディナー。結構期待が高まる。だが、正直言ってそれほどでもなかった。
ふかひれやあわびやなまこといった高級食材が続きすぎて、美味しいのは美味しいのだが、美味感よりも贅沢感が先に立ってしまう。ふかひれとなまこが一緒に入った料理などは、食材(高級)的にもコンセプト(広東+上海)的にもまるで「料理の鉄人」で、いまひとつ素直に感動できない。また、北京ダックは1人1巻ずつしか出さないのに出す前に1羽丸ごと持ってきて見せるのも、使いまわしているのが見え見えで逆効果(興醒め)である。全体的に量も少なくて、デザートまで食べてもまだ腹8分目までいかない。
前回高級中華を食べた赤坂離宮の料理は、もっと正調広東料理だったし、食材の使い方にも節操があった。そのせいか、素直に味を楽しめ、満足感が高かった。富麗華、少々「接待中華」しすぎではないだろうか。
食事の途中、中国人の若い女性が演奏してくれる中国琴はなかなか楽しい。