136 Banyan Way, Hilo, Island of Hawaii, HI
808-961-3330
2日目。最初の寄港地は火山観光の拠点、ハワイ島東海岸の街ヒロ。
朝食はいつものように部屋で海草サラダと切干大根と発芽玄米ごはん(Sは旅行となるといつも専属保健士のような行動に出る)。キラウエア火山見学に少し未練があったが、観光じゃなくて仕事の垢落としのために来たのだから、却下。ジムでストレッチと筋トレ、デッキでジョギング、プールでジャグジなど、午前中はのんびり過ごす。
お昼は船着場から徒歩でIce Pondと呼ばれる海岸(海からつながった入江が池のように見える)に行って、ターミナルの案内の人が勧めてくれたCoconut Grillで昼食。天井でコロニアルふうのファンが回転し、網戸つきのルーバー窓が全開で気持ちのよい風が入ってくる。冷たい空調に頼らずに自然な空気の中で食事ができるのがありがたい。
「トマトとアボガドの入ったハンバーガー+オニオンリング」と「牛肉とトマトとピーマンのソテー+ベイクドポテト」。Big Wave Golden Aleというハワイ島地ビール。昨夜同様、このいかにもアメリカっぽい料理が美味しく感じられる。どうしちゃったんだろう。
午後は昼寝。ジャグジ、明日以降上陸する街の情報収集と行動計画策定。
夕食はプレミアムレストラン(追加料金15〜20ドル)の1軒目、イタリア料理のLittle Italy。メインダイニングに比べて特別内装やサービスがいいわけではない。料理が違うのかなと期待しつつ、前菜は「カラマリのフリット」「ひよこ豆とオレキエッタのスープ」。プリモは「リングイネジェノベーゼ」と「リングイネ・アーリオ・オーリオ」。セカンドは「ロブスターのラビオリ」「ガンベリとキノコとルッコラのリゾット」、ワインはChianti Classico(レゼルバ、2005年)。
あ〜だめだ。これはアメリカで食べるイタリア料理の一番悪い例だ。パスタが柔らかすぎる。ニンニクとオリーブオイルが食材にしっかりからんでない。チーズを使いすぎている・・・。やっぱり料理って文化だから、本物を何度も食べて記憶に刻み込まないと、ちゃんとした料理は作れない。見よう見まねで簡単にその味が出せるもんじゃない。わかっていたのに油断して失敗した。昔バリ島で食べたフランス料理を思い出した。
食後ダンスホールToby Beauという人("My Angel Baby"というヒット曲があるらしい)のイーグルスカラオケライブを見る(Tobyがギターとボーカル、奥さんがピアノ、後は打ち込み。Joe Walshの音が耳に焼き付いているので、Tobyのギターがちょっと苦しかった)。その後バーでTaylor Kundolfという人のピアノとボーカル。集まった客のリクエストに応じてアメリカンスタンダードソングを歌い続ける。それにしてもイーグルスと言いスタンダードと言い、日本人(僕)が過去の音楽体験の多くをアメリカ人と共有していることを改めて痛感させられる。こういうエンタテインメントを考えれば、日本人が楽しめるのはヨーロッパの船よりもアメリカの船だろうと思う。