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831 Front Street, Lahaina, HI
808-661-3472
3日目。午前中は昨日と同じ。今日はマウイ島西海岸のリゾートタウン、ラハイナに寄港。港が小さいので船は沖に停泊している。昼前にテンダーボートでラハイナの街へ移動。上陸するとすぐに公園があり、バニアンという大樹が公園全体に拡がり、気持ちよさそうな日陰を作り出している。ここから左右に、海岸に沿ってショップやレストランが並び、観光客相手に商売をしている。
海沿いに並ぶレストランの中から選んだのは、シーフードに期待してFish Co.という名前の店。海の眺望が180度開けた特等席に座ることができた。すっきり晴れ渡った青空と静かな波にきらきら光る青い海を眺め、僕らを運ぶ巨大なクルーズ船を眺め、涼しい潮風に吹かれる。あまりの気持ちよさに思わず昼間からソーヴィニオンブラン（Benziger、Sauvignon Blanc、2007年）を1本頼んだ。こういうときはシャルドネよりもフルーティな白のほうが美味しいのだ。
料理は「クラムチャウダー」「生野菜のサラダ」「魚介類のフライ（イタリアふうに言うとフリット・ミスト）」「Ahi（マグロ）のサンドイッチ」（こちらでサンドイッチと言うとハンバーガー・バンに乗せて／挟んで食べるので、ハンバーグの代わりに魚を使ったハンバーガーと言った方がいい）。ここまで気持ちよい舞台が整えば何でも美味しく感じられるのかもしれないが、あるいはSが一昨日看破したようにアメリカの味が懐かしいだけかもしれないが・・・正直言ってとても美味しい。特にマグロは味も濃厚だし食感ももちっとしていて感心した。
ところでラハイナは絵画を中心にギャラリーがたくさんあるのだが、その中で面白い店を見つけた。"Celebrity Fine Art"という店。エクサンプロバンス生まれのフランス人の店主？が、昔EMIで仕事をしていた縁で多くのミュージシャンと知り合い、ミュージシャン（John Lennon、Miles Davis、Ronnie Wood、Jerry Garcia、Bob Dylan、David Bowie・・・）が手がけたアート作品などを扱っている。僕は音楽ファンだがミーハー的な興味はないので買おうとは思わないが、ギャラリーとして興味深い場所であることは確かだ。
午後はジャグジや読書でダラダラ過ごして、夕食は再びメインダイニングLiberty。前菜は「トマトとキューリとピタのサラダ（アラビア風）」「ツナのタルタル（ネギと焼海苔とごま油が使われた日本風）」。「黒豆のポタージュ（ジャマイカ風）」を挟んで、メインは「ポーク・ロインのロースト（これは普通のアメリカ料理）」と「蒸野菜をパイ皮で包んでインドっぽいハーブのソースを添えたもの（インド風）」。ワインは再びメジャーなカリフォルニアワイン、Beringerの、今度はピノ・ノワール（Founder's Estate、2007年）。豚肉以外はエスニックなものばかりにしてみたので、味については何も言わない。やはりアメリカ人が作り慣れ、食べ慣れたものじゃないと美味しいものは期待できないということだ。
昨夜夜更かししたので今日は早めに就寝。