280 West Beaver Creek Road, Richmond Hill
905-731-5570
トロント郊外のMakhamとかRichmond Hillとか呼ばれる地域は、香港を始めとする中国系移民が人口の半分以上を占めていて、経営者も労働者も客もすべて中国人というモールがそこらここらにある。香港返還を期に香港からカナダに多くの中国人が移民したが、その移民先のひとつがここなのだ。サーズでも有名になった。トロント市内にもチャイナタウンと呼ばれる地域があって、地球の歩き方にはこっちしか紹介されていないが、間違えてはいけない。本物の現代香港中華料理が食べられるのは「トロント」ではなくここ「トロント郊外」。僕は一昨年の秋にここに1日だけ滞在し、昼も夜もここで中華料理を食べ、非常に美味しかったので、今回はSと一緒に再訪したというわけ。有難いことにトロント在住の知人夫妻がアテンドしてくれる。
初日の昼は名前を失念したが上海料理の店で飲茶。夜は前回も来た「春秋」で豪華ディナー。魚の卵のスープ、北京ダック、鶏油花彫蟹、豆苗の炒め物、焼きそば。鶏油花彫蟹は香港は海都の名物料理で、Sと僕は香港に行く度に食べているが、アメリカでは食べたことがない(一度サンフランシスコのチャイナタウンの店で見つけて頼んだが全く別物だった)。ここの鶏油花彫蟹は、サンフランのに比べれば100倍ましだが、あの上品かつ濃厚な本物の味には及ばないと言わざるを得ない。まあしかし、出てくる料理全て文句のつけようがなく、NYから飛行機でわずか1時間半だし、中華料理好きの人ならここまで来る価値は十分あると思う。
紹興酒を飲ませてくれないのは残念。まあ香港で紹興酒を出すのは日本人用だとも聞いていたから仕方がない。赤ワイン(カリフォルニア/カベルネ)をボトルで取ってがぶがぶ飲みました。