目黒区下目黒1-4-7 グリーンハイツ行人坂B1
03-5759-8222
目黒雅叙園の傍にイタリア料理店を発見したので探訪。祝日の夜7時、予約無しだったががらんと空いている(僕らが帰る頃には他に3組入っていた)。聞けば昨年の7月にできたというからまだ1年半弱か。Sはこないだ一度来ているらしいが、僕は自分で確かめてみたい。
イル・グラッポロやアッピアのように食材を見せてくれる。メニュー外の料理も数多く、丁寧に説明してくれる。食事前のパフォーマンスは上々だ。
ヤリイカプンタレッレ(ローマ野菜)のソテー、菜の花とクロキャベツのソテー白子のムース添え、チーズのソースの栗入りガルガネッリ黒トリフ添え、仏産青首鴨のロースト。すべてメニューにない料理だが、どうです、聞いただけでもなかなかのものでしょう。ワインはリスト以外にたくさん仕入れているというので、料理を決めた後にお勧めを聞くと、3本持ってきてくれて、うち2本はタウラージとバルベッラで味に手がかりがあったので、味の想像がつかない3本目を頼んだ。これはフリウリ・ベネツィア州(ベネツィア市があるのはベネト州)のArbis Rosという赤ワインで、ブドウはピニョーロ55%、あとはシラーとフラン。サービスのお兄さん曰く、ピニョーロだけだとヘビーすぎるが、他の品種を混ぜることでバランスが取れていると言う。
で、食べてみて飲んでみて、料理もワインも申し分なかった。この店は当たりだ。例えば青首鴨のローストなんて、ホーロー鍋の底に木の枝を強いて、その上に鴨を乗せてローストするそうで、そういわれればほんのりと上品な香りがあって余計な油も落ちてとても美味しくいただけた。お勧めのワインも香りもコルクを飽けて時間がたつほどにぐいぐい香りも味もよくなって、最後の方、ちょうどメインを食べる頃は素晴らしかった(7,500円のワインだからこそ褒めているのです)。
ご近所ではイル・グラッポロが一番と思っていたが、このサント・スピリトのほうが空いてる分サービスが行き渡るので、こっちに通ってしまいそうだ。ま、この店が混むのも時間の問題かもしれないが。