港区南青山4-1-15アルテカベルテプラザB1
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BRIOの連載が本になった「田中康夫が訊く」でリストランテ代表として出ていて「リストランテの矜持を保つイタリアン」という印象が僕にはあった。で、今日何となくいい店でイタリア料理が食べたくなったので「今晩まだ席ありますか?」と電話したら予約が取れた。アカーチェ。オーナーシェフは奥村忠士氏。
予約のときに8,000円のコースにするか10,000のコースにするか聞かれる。違いは前菜だけだと言うので8,000円のにする。嫌いなものはあるかと聞くので「妻が唐辛子が嫌いだ」と言う。
トマトのジュレアミューズ。前菜はヒラメのカルパッチョ、蟹のビスク風スープ、アワビのステーキの3皿。プリモはタコのミンチのトマトスパゲティ、ホロホロ鳥のビゴリ。セコンドはキンメダイのアクアパッツァラムチョップ香草焼。ヒラメとアワビの前菜には野菜がたくさん入っていて我々好み。パスタとメインのポーションが驚くほど小さいが、前菜の数が多いのだし、おかげで最後までおいしく平らげることができた。味は比較的しっかりしていて本場ふう。僕はアラカルトを自分のペースで楽しむのが好きで、デザートまで自動的に出てくるコース方式は好きではないが、これだけの水準かつバラエティ溢れる料理を8,000円で出すのだから、評価したい。
ワインはフェッラーリのスプマンテをグラスでもらった後、大好きなバルバレスコをボトルで。Brich Ronchiの98年。飲み頃というお勧めの言葉どおりでとてもよかった。
ところで、両隣を若いカップルに挟まれて居心地があまりよくなかった。まあ外苑前だし仕方ないか。