港区白金3-2-2
03-5420-6720
四の橋付近のレストランと言えば行きつけのビストロ「ラビラント」、一度しか行ってないが地下にシガーバーまである本場ふうイタリアン「ピオラ」。この他にもう一軒フレンチがあるのは知っていたがこれまで足が向かなかった。しかし最近ここのシェフがコート・ドール出身と聞いて、そのコート・ドールで先日感動した私としては、ぜひ!という感じで早速お邪魔した次第。
とても気持ちよく晴れ渡った休日のランチにやってきた。メニューから食べたいものを選んで、「シェフのお任せ」というコースにしてもらった。「イワシのマリネとクスクスのサラダ」「キノコ(日本のマイタケ、フランスのヒラタケ、イタリアのポルチーニ)と焼きニョッキのフリカッセ」「赤ムツの天火焼き、黒オリーブソース」「仔羊のロースト、タイム風味」。ワインは白のハウスワイン(グラス)の後にオーメドックのポタンサック98年。
玄関もダイニングも広々としていて、白と茶の上品な色彩でまとめられたお店は、雰囲気がコート・ドールに似ている。これなら満員でも隣の客の話し声が気になることもない。もちろん料理も素晴らしい。塩をぎりぎりに弱くしてあって素材中心の味、料理ごとに個性豊かに発想されたソース。イワシのマリネは酢をほんの少ししか使っておらず高級寿司屋のよう。キノコの料理はキノコ3種と焼いたニョッキを合わせて4種類の歯ごたえが、よく似ているようで微妙に違って楽しませる。赤ムツと仔羊は火加減が絶妙ですごく柔らかく仕上がっている。赤ムツなんてどうやったらこんなに柔らかく加熱できるんだろうと思う。こういう料理ならもっといいワインと合わせて豪勢に楽しめそうだ。コストパフォーマンスが凄く高い店だと思う。また来たい。