渋谷区広尾5-17-10 EastWest B1
03-5447-5501
日高良実シェフは日本で最も成功した料理人のひとりだろう。僕は昔、西麻布にあった頃のアクア・パッツァへ1度、千駄ヶ谷のマンジャ・ペッシェができた頃に1度行ったことがある。三島や広島まで多角的な店舗展開をしているようだが、旗艦店アクア・パッツァは1軒しかなく、今では広尾にある。店は地下だが、店舗の真ん中がオープンエアで空まで吹き抜けになっていて、とても気分のよい店だ。
ランチコースは3種類あるが、一番皿数が多いのを選ぶ。「バーニャカウダ」「冷製サンマのフェデリーニイタリアンパセリのソース、ミョウガをのせて」「タラと白子のソテー、白菜とジャガイモのクリーム煮、ユズ風味」「カキノキダケと鯛のショートパスタ(ウンブリチェッリ)、ジェノベーゼソース」「トリッパの(小型の)ニョッキ、トマトソース」「比内地鶏とチーズのタリアテッレ」「セイゴのアクア・パッツァ」。ほぼ魚介づくしのコースで、期待を超えて美味しかった。どの料理もアイディアと工夫が詰まっていて、味付けも間違いがない。特にタラと白子の料理はユニークでよかった。
ワインはピエモンテ州の白ワイン、イ・チェドリ(I Cedri, Divilla Pattono, 2004)。「すっきりして飲みやすい」のとは逆の、飲み応えのあるものをお願いしたら勧められたもの。シャルドネとはまた違った風味のコクが強くてとてもよかった。