夕食の後、キッチンツアーに参加

6日目の寄港地はジブラルタル。海峡を隔ててわずか20キロ先がモロッコ、海からすぐ切り立った崖がそびえる地形もあり、安全保障上重要な拠点であったらしく、今でも英国領になっている。観光的には面白いかもしれないが、食い散らかし的には何もない街である。
というわけで、街はちらっと散歩しただけで、今日はほとんど船の中で過ごした。ランチはメインダイニングで、Sはライスサラダ、ニンジンのクリーム・スープ、野菜のパイ。僕は野菜のグリル、ボンゴレ・ロッソ、煮豚。ディナーはスイートキャビンの客が1回ずつ招待されるクラブレストランへ行く。前菜は「仔牛のカルパッチョ」「パスタ生地でホウレン草を包んだもの」、プリモは「ズッキーニとトマトのカネローニ」「ブロッコリとアンチョビの貝殻パスタ」、メインは「車えびのフリット」「ラムチョップロースト」、デザートは「果物のクレープ」「ホワイトチョコレートミルフィーユ」。ワインはプロセッコ。
この船の料理は、前2回のクルーズで乗った船に較べて料理の出来がいいように感じる。パスタの茹で加減もいいし、火加減も塩加減もほぼ問題ない。陸のちゃんとしたレストランの料理には較べようもないが、冷凍の素材を使わざるを得ないだろうし、ひとつの厨房から2千人もの客に料理を出す大変さを考えれば、かなり健闘していると評価したい。船の料理には期待していなかったが、どっこい「やればできるじゃないか」という感じだ。