僕はChicagoより良かった

ミュージカル4つ目は、ライザ・ミネリの映画があまりにも有名なキャバレー。第2次世界大戦前のベルリンと言えば、ここが舞台になった映画をいろいろ見た(デビッド・ボウイの「ジャスト・ア・ジゴロ」とかね。「愛の嵐」でユダヤ人捕虜のシャーロット・ランプリングナチス将校のダーク・ボガートの前で踊るのはベルリンだったかな?)。とにかくその時代のベルリンと言えばイメージが湧く。
このミュージカルもそういうイメージをしっかり踏まえているが、ストーリーはわりに普通というか、分かりやすいというか、TVドラマ的というか。しかし、狂言回し役の俳優の演技は凄い。狂気が感じられた。こういうのを正に怪演と言うのだろう。
劇場そのものがキャバレーみたいに作られて、テーブルに腰掛けてお酒をいただきながら見ることができるのも気分を盛り上げてくれた。この作品、もうすぐ終わってしまうのだそうだ。