Townsend氏はこんな人

Godfrey Townsendと言っても誰も知らないと思う。僕も知らなかった。56年生まれというからいろいろキャリアがあるベテラン・ミュージシャンなのだろう。この人、毎年1回、B.B.Kingエリック・クラプトンのナンバーを演奏しているのだ。マジゾンスクエアガーデンかどっかで豆粒のようなクラプトン本人を見るのもいいが、どうせ渋すぎるブルーズと最近のヒット曲ばっかりだろうし、僕はクラプトンの曲は好きだが別にクラプトンのミーハーではないので、コピーバンドでいいから小さいクラブでオールタイム・グレイテスト・ヒッツを聴いたほうがいい。
メンバーはTownsend氏(ギター/ボーカル)とベース、ドラム、キーボードの4人。実はこの人たちAlan Parsons ProjectからAlanとボーカリストを引いた残りらしい。で、期待していたとおりでした。チェンジ・ザ・ワールドだのワンダフル・トゥナイトだの軟弱になる前、70年代までのロックなクラプトンをばっちり再現してくれました。クリームコーナーではキーボードとベースが引っ込んでTownsend氏の息子がベースを弾き、ギンギンのクリームを再現。ブラインド・フェイスからはプレゼンス・オブ・ザ・ロード。デレク&ドミノスからはベルボトム・ブルース、JJケールのコカイン、アフター・ミッドナイト・・・。たっぷり2時間やってくれました。
そしてアンコールはお約束のレイラ。レイラのライブは30年前のレインボー・コンサート・ライブに入っているだけで、それ以外では唯一アンプラグドでアコースティック・バージョンが聴けるだけ。だからデレク&ドミノスのオリジナル・バージョンの生レイラはすごく嬉しかった。皆と一緒に大きな声で歌いました。