空瓶や酒呑みどもが夢の跡

米国人の友人(NY在住)がその友人(日本人)を連れて遊びに来ると言う。我が家に来るのは3回目。いい機会なので、一度自宅でご馳走したいと思っていた30年来の旧友とその妻もお招きすることにした。
冷たい前菜として「ファルファーレとカリフラワ・ブロッコリ・トマトのサラダ」「根菜(ゴボウ、蓮根、里芋)の煮物」「鶏肉とレンジ豆のインド風煮込み」。
暖かい前菜として「スルメイカのゴロ焼き」「アジのグラタン」。メインとして「回鍋肉」「仔羊とジャガイモの煮込」。
シメに「サンマと枝豆のスパゲティ」。評判がよかったのはインド料理、ゴロ焼き、回鍋肉、仔羊、スパゲティ。
ワインに合わせると味が濃いもののほうが美味しく感じられるものだ。
今日はのんべが揃っていて酒の量が半端じゃなかった。アペリティフとしてうちのハウススパークリングを飲んでから、まず米国人が持ってきたリースリング(Riesling Kabinett Trocken, Pfalz 2007)とボルドー(Chateau Montrose, Saint Estephe 1997)。次にその友人が持ってきたボルドー(Chateau Mont-Perat 2004)。続いて旧友が持ってきたバローロ(Piazzo, Barolo 2004)。ここまでで6人で5本飲んでいるのにまだ足りなそうなので、うちにあった日本酒(萬寿鏡じぶんどき)を出し、さらにグラッパを少々、オーラスで日本酒2本目(萬寿鏡じぶんどき秋の宵ひやおろし)の途中でようやく終わった。ふー。
初対面の客どうしではあったが、もともと話題豊富な人たちだし、共通の話題も多かったようでずいぶん盛り上がった。僕としては我が家に一番呼びたかった旧友夫妻に来てもらえてとても嬉しかった。自宅の宴会は48回目(過去の宴会に出したメニューを記録しているので回数が分かる)だが、一番楽しかった。
今日の一品<仔羊とジャガイモの煮込>
BS朝日の紀行番組で、イギリス人シェフがイタリアプーリア州の田舎でイースターのお祭りに参加して、地元の人たちが作っているのを紹介していたもの。これを「見よう見真似」で作ってみた。ビタクラフト鍋にオリーブオイルをひいて、まずトマトソースを入れて、その上に仔羊ロース肉(塩胡椒、ニンニク、ローズマリー、オリーブオイルでマリネ済)を置いて、その上に薄い半月型に切ったジャガイもを並べて塩胡椒。もう一度、トマトソース、仔羊、ジャガイモの順に入れて塩胡椒。蓋をして弱火で30分加熱してできあがり。シンプルな田舎料理だが、本物のイタリア料理を食べ慣れた者には、ストライクゾーン真ん中に入ってきた直球のように感じられるのではなかろうか。